皮肉気味に彼女は言い、パンドラの箱から大きめの銃を出す。
かしゃんと銃身を動かして。
「死ぬまで殺してやる」
僕にパンドラの箱を預けて、ティーは飛び出した。
思わず駆け寄ろうとしたが、動くなと目だけで言われてしまい、足を止まらせる。
クゥと鳴いてしまうほど心配だった。
「逃げないのか。普通、皆、逃げるのだけどね」
「生憎と、依頼を必ずこなすのが私のポリシーでね」
引き金を引いた。
相手が吹っ飛ぶほどの威力。
撃つ度に銃身をかしゃりと上下させて、的に放つ。
ショットガン。
銃の中では抜群の威力を誇るものだ。
全弾打ったあとに、彼女がこちらに戻ってきた。パンドラの箱を持って、ビルの裏口から、別のビルに登る。


