途中、男の内部にあったであろう弾丸がポロリと外にでて落ちた。
数秒もしない内に元通りになったこの現実。
フィクションではない、でもあまりのことにティーも下ろした拳銃をあげれなくなっていた。
「化け物が……!」
「化け物?人間の上位と言ってほしいねえ。死ににくいんだ、私は」
かしゃりと剣を抜く男は。
「君と違ってね……!」
ピエロのように笑って、かけてきた。
「ガァ!」
「クロ!」
「おっと」
動けないティーの変わりに、向かってきた男に飛びかかった。
だけど、一歩分後退した奴は、その足で。
「キャウッ」
蹴られた。
お腹に綺麗に入り、空中浮遊をし、無様に落下した。


