「お腹って……」


「俺ね、すっごい燃費が悪くてさ。ミカエルたち使うのにだいぶエネルギー、あ、エネルギーってのは体液ね。とかくも、エネルギーを人一倍使うもんだからさ。最近、遠慮してでしか体液食べてないから、このまま戦ったら、栄養失調起こしそうで……」


「……」


つまりはお腹減って力が出ないのー状態。


はあ、と深いため息をついて、空いた手で杖を弾いた。


「二人ともありがとう。助かったわー」


その言葉を聞いて、二つの召喚物は頷き、霞となった。


「で、ラスクさん。私はあなたのお眼鏡にかなったかしらー」


「かなうよ、十分だ。あれほどの召喚物を二体同時に出し、魔力切れも疲れもない。先生なら俺を戻せるだろうね」