「副会長、この件についてはどう対応しますか?」


「ああ、この間のケンカの件ね。それは、私と碧で済ませるからいいわ。いいわよね?」


「ああ、俺は構わないよ」

「じゃあ、決まりね。それじゃあこの件は明後日あたしと碧とその本人で行くわよ」


「わかった。明後日放課後に行くぞ」
「了解。ところでこの件は誰なの?」

「ああ、いつもの奴らですよ。
  東雲璃斗

  石田啓士

  山本祐  です。毎回困りますね」

   ギクッ

 し、東雲璃斗!?

 また!?あいつめ・・・

「ん?どうした凜」

 私のちょっとした動きにきずいたのか碧が顔を覗き込んでくる。


「へっ、あっいや何でもないわ」

 思わず後ずさりをする。

「そうか。じゃあ今日はこれで解散だ」

「お疲れ様でした」

「ええ、お疲れ様。碧明後日はよろしくね」

「ああ、任せろ。それじゃあな」

「うん」

「失礼します」

 碧の声によって役員のみんなは生徒会室を後にする。

 はあ・・・

 凜よくやったわ。

 今日もいい副会長っぷりだったわ。

 誰もいない生徒会室で一人ガッツポーズをする。

 あとはあいつに会わなければ上出来。

 そう頭の中で思いながら生徒会室を出た。