「乃愛のためなら、どこだって連れてってあげるよ」 優人さんはあたしの肩に手を回しながら言った。 肩に置かれた手。 優人さんの肩辺りに頭が来るあたしの身長だと、見上げないと優人さんが見えない。 あたしが隣で優人さんを見上げていると、頬に優人さんの手が添えられた。 「乃愛……」 優人さんはあたしの名前を囁きながら顔を近付けてくる。 あたしはゆっくり目を閉じた。 「んっ……」 熱く重なる唇。 絡まる舌。