ご飯を一緒に食べて、今夜泊まるホテルに向かう。
ホテルに着き、見上げるとこれまた凄い高級ホテルで…。
やっぱり優人さんはお金持ちだなぁ…って思った。
――ポーン…
電子音と共にエレベーターが開かれる。
優人さんはあたしの腰に手を回し、エスコートする。
大きくて優しい手が…あたしの腰に触れてる。
そう思うだけで、頭が変になりそうだった。
「乃愛、足大丈夫か?今日けっこう歩いたから」
優人さんは部屋に向かいながら、心配そうにあたしを見る。
「うん…。大丈夫だよー」
あたしはニコッと笑った。
ヤバイ。
冷静になれないよ…。

