本当のきもち。

「じゃあな香織…」

そうさみしげにいってお父さんは屋上からでていった

「香織…お父さんのこと追いかけなくていいのか」

「…私どうしたらいいか…」

「…ごめん」

彼方はなぜかそう一言いってうつむいた

「でもこれだけはわたしておく」

彼方は一枚の封筒を差し出してきた

「なに?これ…」

「俺の家に落ちてたたぶんおじさんから香織にむけて」

どきん

「…お父さんから?」

私は封筒をうけとってふるえながらゆっくりあけた

中には一枚だけ便せんがあった

開くと二行にわけて言葉が書いてあった