本当のきもち。

「…お父さんに謝りなさい」

その痛みの原因はおばさんの平手打ちだった

「…なんで謝らなきゃいけないの?

おばさんにはなにも分からないよ!

私がこの10年どんな思いで生きてきたか!」

「わからないよ!でも香織ちゃんはすくなくともその前の5年

お父さんに一生懸命育ててもらってるじゃない!」

「だからなんですか?

どうせ私なんていらなかったんだ

だから私を裏切った

そんな人をお父さんなんて思えない

私なんて生んでくれなくてよかった!」

そこまでいうと

またおばさんの手が伸びてきた

私は覚悟して目をつむったそうしたら

パチンという音は聞こえたけど

痛みはまったくなかった