次の瞬間には声をかけてきた男達の全身から夥しい量の血があふれ出した。 『我流忍剣殺法、千斬華』 剣の型に忍術の動きを合わせたオリジナルの技。 必殺。 この技を使った相手を決して生かしはしない。 「喧嘩を売る相手を間違えたわね。」 私は平成の殺人鬼。 平成最強の剣術家の父と忍びの子孫の母の子。 死した両親に変わり全てを壊す破壊者。 「平成の殺人鬼の名は捨てるけれど、殺しをしないとは言わないわ。」 私はそう言って薄暗い路地に入る。 「いつまで隠れているの?」