あたしは、もう何も考えずに踏み切りへ入る。



 遠くに電車が見える。


 
 あぁ、きっと即死だな。



「…ははっ…。こんなことして…」



 あたしは、まだ溢れる涙を伝わせながら、笑った。



 そろそろ電車が来る。



 もう30秒ないだろうな…。



 その時…。