僕らは家についた。


僕らは同じ部屋を、2人で使っている。


寝るときはキングサイズのベッドに2人で寝る。

僕が先にベッドに入り、玖音が後から入ってくる。


僕は玖音といれる時間が大好きだ。

女の子っぽくない僕の側に玖音はずっといてくれる。

虐められたら守ってくれる。


玖音は凄く優しい。

僕だけの、大切な兄さん。


誰にも渡したくない。


「玖音」

「ん?」

「僕も玖音を守るからね」


僕は小さく微笑んだ。

玖音はフッと笑うと、僕の頭を優しく撫でてくれた。