だいクンは少し‥いや、かなり?
顔を引きつらせながら、話し始めた。
…玖音が怖かったんだね
「えっと……まず、校則は‥緩いよ?‥不良校だからね‥」
「‥ん」
「絶対的な決まりは‥ないっ。ただ‥、全員寮生活ね……夜8時には一度必ず、点呼をとる…」
「…わかった」
「点呼後は‥自由だよ。遊びに行ってもいいし…夜中に帰って来てもいい‥。」
「アホ大悟、校則緩すぎじゃね?」
玖音の言葉に僕も頷いた。
だいクンは苦笑いしながら、口をまた開いた。
「んー…ここは、族とかが多いからね‥夜は緩いんだ。でもそのかわり…みんな守らないといけない校則は、守ってるんだよ?」
「あっそ」
玖音はそれだけ言うと、僕の隣に座った。
だいクンはその後、学校での決まり、日程、校内説明などをしてくれた。
僕らはその話を聞き、担任につれられて、理事長室を出た。

