或はみんなに手渡した。



それは僕と玖音、幹部がつけている‥ピアス。


真っ黒の猫のピアス

真っ黒の石のピアス




黒猫の証‥





「黒猫は死んだ。だけど‥お前たちは仲間だ」



子猫達がゆっくり顔を上げる。



「‥例え離れたとしても、お前たちは子猫だ」



顔をクシャクシャにして泣いている子猫。

我慢している子猫。

強い瞳で前を向く子猫。



みんなに伝えたい‥



「コレは、黒猫の絆……そして‥証だ」




子猫たちはジッとピアスを見つめた。


きっと‥

これが最後の繋がりになるから…



離れても‥はぐれない繋がり。