「『助けて』って言ってる兄弟を……俺たちは救えなかったんです‥」 「…血だらけで‥」 「骨折られてる兄弟もいて‥」 「なのに……俺らは生きてる」 みんな俯いた‥ 「俺達が…助けられなかった俺達が、生きてるっ」 「誰も‥っ助けられなかったのにっ」 拳を握り涙を流しながらまた口を開く。 「だから‥‥俺らはなにも食べずにいようって」 「…苦しんで死のうって‥」 「俺達も逝けば…‥兄弟達だって‥寂しくないかなっ‥て」 僕は子猫を抱きしめた‥ 周りにいた子猫たちも引き寄せ‥ ソッと抱きしめた。