「誰も‥いないのでしょうか?」 「‥みんな」 真っ暗な倉庫は、いつもより暗く‥とても冷たく感じた。 ‥みんな…やっぱり いないのかな‥ ドアを開けると、誰もいないと思っていた倉庫の中には‥ 子猫たちがいた。 「みんな…」 僕の声に、子猫たちはゆっくりと顔を上げた‥ 上げられたその顔には… 悲しみが溢れ出ていた‥ 「浬音さ‥ん?」 「‥浬音さんだ」 「よかった…浬音さん‥だ」