「手当ては…応急処置で‥いい」

「…わかりました」



僕は或が用意していた吠羅が運転する車に乗り、一度家に帰った。



子猫達の元に早く行きたい僕は、或に簡単な応急処置しかさせなかった。


血もだいぶ止まっていたから大丈夫だろう。



「行こう」

「はい」



僕らは吠羅が運転する車に乗り、黒猫の倉庫に向かった。


…生きてて



僕は車の中で、ただ祈ることしかできなかった。







吠羅が抜け道を使ってくれたおかげで、いつもより早く黒猫の倉庫についた。