どれだけの時間が経ったのだろうか… 黒炎のメンバーは、見せつけるように玖音に絡む。 たまに魁ちゃんが「浬音…」と言う声が聞こえた。 魁ちゃんはバカでアホだけど、凄く優しい心を持った人だと思う。 心配してくれてるのかな… 「‥りー」 震えた声の或が、倉庫の中に入ってきた。 「或‥」 僕を呼んだのは悲しそうな顔をした或だった。