…本当に時間がないんだ 「玖音が知ったら‥怒るね」 「…当たり前ですよ」 「ふふっ…いつか来る永遠の別れが‥もう直ぐだと思うと悲しいね」 僕は目を閉じ、小さな声で囁いた。 「貴方を独りにはしません。俺も一緒に死にます」 どうやら或には聞こえていたみたいだ。 或‥君が そこまでする理由はないよ 「或は生きなよ」 「嫌です」 或はそれだけ言うと黙った。 僕はゆっくりと目を開ける。 「君も頑固な子だね‥。或は…死ぬ必要なんか……ないんだよ?」