黒猫は野良猫★




普通なら話しかけるんだろうけど、今の僕にはそれは絶対に許されない。


玖音とも、話したりしない。



今…

バレるわけにはいかない




僕は色々なことを考えながら、午前中の授業を受けた。


考え事をしていると、時間はあっという間に過ぎていった。



午前中の授業が終わり、昼休みを告げるチャイムがなると、晄君が伸びをした。


「ふぁ~、やっとお昼だぁ」

「眠そうだね…」

「えへへ~。もう眠くて眠くて」



眠そうな晄君と喋っていると廊下の方から「浬音」と、僕を呼ぶ声が聞こえた。



「あ、或」

「ん~?或ぅ?」



晄君は僕につられて廊下をみた。