「わ、分かりました分かりました!一緒に帰ります!!」 あの瞳をした先生は危険だ。 いつもの倉本先生とは、違う雰囲気が漂っている。 「んじゃ、一緒に帰ろっか!」 濡れていた瞳がパチッと瞬きしたコトによって、キラキラとしたあの光は消える。 そして先生は私から腕を離すと、ルンルンとした様子で歩みを進めた。 「俺、車用意してくるから。美加は玄関で待ってろよ」 ポンッと、私の頭に手をおく。 こうして私は、先生と一緒に帰ることになった……。