「美加、一緒に帰ろ?」 「結構です。自分で帰れます。家もそこまで遠くはないですし」 「そういう問題じゃあねえっつーの!」 「きゃっ!?」 いきなり腕を絡められて、そのまま先生の方へと引き寄せられる。 って、ここ廊下……! 「ちょ、誰かに見られたら!」 ふと、先生の瞳を見る。 「あ……っ」 キラキラ。 先生の瞳が、濡れて、綺麗に光っている。 「一緒に帰ろ?」