「ち、ちょっとやめっ!離れて下さい!!」 「無理。つか、そんな顔真っ赤にして言われても、余計に離れたくなくなるから」 「え……あっ」 やわらかい声が、自分の口から漏れる。 なにこれ。 なにこれ。 なにこれ! 「ん……っ」 ギュウッと、先生のスーツが皺になるんじゃないかと思うぐらい握り締める。 体が熱くなる。 先生から指を舐められた時みたいに、今度は全身が熱くなる。 ペロリ、とまた耳たぶを舐めあげた先生は、熱い吐息を残して私から顔を少しだけ離す。 本当に、少しだけ。