「あの倉本先生、どうかしましたか?」 「………い」 「え?」 「美味しい!!」 言って、ハグッとマドレーヌを頬張った。 ハグハグ。 ハグハグ。 気づくと、手のひらサイズだったマドレーヌは跡形もなく先生の手から無くなっていた。 あっという間だ。