「緒方先生ーーっ!!」 森沢が携帯片手に、ブンブンと手を振りながら走ってきた。 「おやや、凪原くんも一緒じゃあないかー!!」 ぴょんぴょんと跳ねる森沢をにこぉとした笑顔で見つめる凪原は、ぽつりと、 「無理やりにでも、素直にさせてやるよ、緒方先生」 そんな凪原の声が聞こえたと思ったら、次の瞬間には…… ―――チュッ 凪原が、森沢の頬にキスをしていた。