「このままじゃ、授業終わっちゃうよ……」


教室にかけてある時計を見れば、もう授業終了の十分前をさしていた。

早くしないと、授業が終わってしまう。

そんな気持ちだけが、どんどんと募っていく。


でも、やっぱり……。


「わからない」


六時間目の授業だから頭が疲れきっているのか、難しすぎる英語の問題のせいか、ガンガンと頭痛がしてくる。

それでも私はなんとか問題を解こうと、思考回路を必死に回す。


そして……


「やっぱり、わからない」


うなだれた。