「……先生」

「ん、なに?」

「本当に、私、迷惑じゃありませんか?」


不安の色を混ぜた瞳を、先生に向ける。


「……もしかして美加、義実の昔の話し」

「はい。聞きました」

「……そっ、か」


少し複雑な表情を見せ、だけどもすぐに優しい笑顔を見せ、私の頭を優しく撫でた。

そしてチュッと、私のおでこにキスをする。