「一緒にいたら、先生に、迷惑って言われるかもって怖くて……」 今でも怖い。 「だから私、逃げたんです。先生を傷付けて、拒絶して、自分の気持ちから逃げたんです。でも……!」 今でも逃げたい。 「でも、怖いって気持ちより、先生を思う気持ちの方が大きくて……っ」 好きなんかじゃ足りない。 大好きなんかじゃ足りない。 「私は先生を、愛してます!!」 その瞬間、私はギュウウッと抱きしめられた。 倉本先生から、抱きしめられた。