「でも、私……っ」 「大丈夫、美加」 「大丈夫だよ、美加ちゃん」 キュウッと、恭ちゃんと花恋ちゃんが私を抱きしめる。 「俺が背中押してあげるから」 「私が支えてあげるから」 “大丈夫” 二人の声が重なって、今まで不安だった気持ちがスーッとほどけていく。 大丈夫。 大丈夫。 怖くなんかない。 大丈夫。 大丈夫。 私は一人じゃない。