「何で?何で??倉本先生、今……」 驚いたように、花恋ちゃんは瞳をクリクリと動かす。 「花恋ちゃんどうしたの?」 「美加……ちゃん?だって今、あんなコト……倉本先生が」 「なに言ってんだよ森沢。倉本先生がただ横を通り過ぎただけ。これでいいんだよ」 「教師と生徒なんだから」と言って、恭ちゃんは花恋ちゃんを見つめた。