「ぜひ食べてみて、美加ちゃんっ!!」

「え、でも……」


ドーナツには美味しそうなチョコソースがかかっていたり、カラフルなピンクやブルーの細かい彩色までしてある。

作るのに凄く時間がかかったに違いない。


私が食べちゃっても良いのかな……?


「私が食べちゃってもいいの、花恋ちゃん?」

「あたりまえじゃん!美加ちゃんのために作って来たんだからね!!」

「え……?」

「いや、美加ちゃんって本当に美味しそうに私のお菓子食べてくれるからさー」


少し照れたように、クフッと花恋ちゃんは笑顔を零す。