「へ?」 「美加は俺が家まで送るんで。緒方先生、ここでさよならです」 そう言って私の腕を引き、廊下を進んでいく恭ちゃん。 「あ、あの、恭ちゃんっ」 「……美加」 緒方先生の姿はもう見えなくなり、そしてふと立ち止まった恭ちゃんはそのまま私を強く抱きしめた。 え……?