「じゃあ美加気をつけてな!義実、美加に無理させるなよ!!」と言って、倉本先生は保健室を出る。 「塩川、俺たちも行くか。じゃないともうすぐ学校の門が閉まってしまう」 「あ……」 ふと窓の外を見ると、もう空は藍色に染まりかけている。 そして私は緒方先生に手を引かれながら、保健室を出た。