「せんせっ」 「……そんな顔されると、止めらんねえだろ」 ボソリと言った先生は、私の手のひらに少し熱くなった唇を押し付ける。 そして潤んだ先生の瞳が窓から差し込む夕日に反射して、眩しいと思ってしまうほど、チカチカと輝く。 「美加」 先生が喋るたびに、真っ赤な舌が肌にあたる。 「愛してる」 耳が、先生の声に犯される。 「せん、せっ」 息が、出来ない―――…