「………あっ」


グワンと、また視界が歪む。


「とりあえず、俺が家まで送ってくから」

「せん、せ……」


歩けない。

歩こうとするたびに、頭の中で何かが暴れてるような痛みと歪みが襲う。


「美加?」


先生の声が、どこか遠くに聞こえた。