………………………はい???


「変な冗談は言わないで下さい」

「冗談なんかじゃねえよ」

「じゃあ、下手な嘘はつかないで下さい」

「嘘なんかでもねえ」


キュッと、両方の手を握られる。


「塩川のことが好きだ」


キラキラと、光に照らされた瞳が光る。


「なに、言ってるんですか。第一、私と先生は教師と生徒で……」

「教師とか生徒とか、そんなの関係ねえよ」


「俺は塩川が好き。ただそれだけだから」とハッキリ言って、私をグッと引き寄せる。

急に近くなった顔。

私は両腕で、先生の体を思い切り押した。