コテンと、少し寂しそうな瞳で首を傾げる先生。

ギュウウッと、何故か胸が苦しくなる。


ドキドキしたり胸が苦しくなったり……いったいこれは、何なんだろうか?


「いいじゃんチューぐらい。してくれたら良いものあげるからさ」

「良い、もの?」

「そう、良いもの!俺、美加のために頑張ったんだよねー」


言いながら、自分の鞄をガサゴソと探る先生。

何だろうと思って見ていると、先生は中からぶ厚い紙の束を取り出した。


え……?