「本当に森沢って、緒方先生のこと好きだよなぁ」 「もちのろんだよ凪原くん!あ、ちなみに私は緒方先生のことが好きなんじゃないよ?私は緒方先生のこと、愛してるの」 ニコリと笑った花恋ちゃんの表情が、何故かいつもより大人びて見える。 “愛してる” その言葉が、教室に響いた。 「好き、だけじゃ足りないよ。私は緒方先生を愛してる」 真っ直ぐにハッキリと。