「あ、分かりましたよ先生!私と緒方先生はいくら離れてても愛の力でなんとかなるってコトですね!!」 「本当に帰れ」 「でもでも私は帰りません!愛の力があろうとも私は緒方先生と一緒にいたいんです!!」 ギュウウッと、花恋ちゃんは緒方先生に抱きついた。 「……ああ、義実が」 ポツリと、倉本先生が呟く。 「……あちゃー」 そんな声を出して呆れたように、恭ちゃんの顔が引きつる。 「……花恋ちゃん、緒方先生が」 緒方先生が、凄く苦しそうだよ……。