ベリッと、緒方先生が自分から花恋ちゃんを引き剥がす。 「はぁ。またはじまった。まあ良いや。倉本先生はほおっておいて俺と美加は二人で仲良く勉強しよ?」 「ふぇ?き、恭ちゃっ」 「なにさり気なく美加の肩に手回してんだよ凪原」 「ほよよ、これはこれは倉本先生に凪原くん!嫉妬の炎が渦巻いてるねぇー!!」 「嫉妬の……炎?」 恭ちゃんと倉本先生は、何に嫉妬してるんだろ? 「森沢黙れ。と言うかお前は今すぐ帰れ」 そう言って緒方先生はポイと、花恋ちゃんを第一自習室からつまみ出した。