「良かったな倉本。お前にぜひ勉強を教えてほしいんだと」


そう言って、緒方先生はニヤリと不適に微笑む。


「いやいや、凪原は学年一位なんだし別に勉強しなくても……」

「倉本先生、そんなコトは関係ありませんよ。俺は倉本先生に勉強を教えてほしいんです!」


キラキラとした瞳で、倉本先生を見つめる恭ちゃん。


「それに俺、美加と勉強なんてあんまり出来ないから、今日は嬉しいな」


ギュッと、恭ちゃんは私の手を優しく握る。

するとそんな恭ちゃんと私を引き剥がすように、倉本先生が割り込んできた。