「むぅ……っ」


納得いかないと言った様子で、先生は眉間にシワを寄せる。


「美加、俺に冷たすぎ」

「あたりまえです。だって私は……」


私は……


「………?」


あ……れ??


「美加?どうかした??」

「いえ……何でも、ない、です」

「そっか。んじゃ、また明日な」

「はい」


パタンと、片手をあげる先生を残して玄関を閉めた。