クロオを見ていた真央は、黙って首を横に振る。
「得意、不得意があってもいいんじゃない?
行動力があって、どんな環境にも案外すぐに馴染める人もいれば、時間はかかってもじっくり土台を固めて確実にテリトリーを広げていく人もいる。
人間はロボットと違って感情があるんだ。
みんな同じように成長していくなんて無理だよ。」
「わたしは…
こんな、わたしでも…いいのかな?」
「真央は、こんなクロオは嫌?」
蓮はクロオを抱き上げ、真央の顔の前で向き合わせた。
ダラリとカラダを伸ばしきったクロオは、またニャアを鳴いた。
「ううん、大好き。
クロオは優しいの。
いつも側にいて、わたしを見守ってくれる。
わたしを支えてくれた大事な家族。
彼が出来てからは、つれないけれど…
放浪して心配させるけど…
クロオが幸せなら、それでいいの。
嫌になんかならないよ。」
真央はクロオをぎゅっと抱きしめた。
「同じでしょ。
みんな同じ思いなんだよ…
真央が幸せと思う事を、みんな望んでいるんだよ。
偉い芸術家になって親孝行して欲しいなんて、誰も望んでいない。
わかるよね?」
「…わかる。」
真央はクロオのお腹に顔をうずめたまま答えた。
クロオはされるがまま身を預け、ゴロゴロと喉を鳴らしていた。
「得意、不得意があってもいいんじゃない?
行動力があって、どんな環境にも案外すぐに馴染める人もいれば、時間はかかってもじっくり土台を固めて確実にテリトリーを広げていく人もいる。
人間はロボットと違って感情があるんだ。
みんな同じように成長していくなんて無理だよ。」
「わたしは…
こんな、わたしでも…いいのかな?」
「真央は、こんなクロオは嫌?」
蓮はクロオを抱き上げ、真央の顔の前で向き合わせた。
ダラリとカラダを伸ばしきったクロオは、またニャアを鳴いた。
「ううん、大好き。
クロオは優しいの。
いつも側にいて、わたしを見守ってくれる。
わたしを支えてくれた大事な家族。
彼が出来てからは、つれないけれど…
放浪して心配させるけど…
クロオが幸せなら、それでいいの。
嫌になんかならないよ。」
真央はクロオをぎゅっと抱きしめた。
「同じでしょ。
みんな同じ思いなんだよ…
真央が幸せと思う事を、みんな望んでいるんだよ。
偉い芸術家になって親孝行して欲しいなんて、誰も望んでいない。
わかるよね?」
「…わかる。」
真央はクロオのお腹に顔をうずめたまま答えた。
クロオはされるがまま身を預け、ゴロゴロと喉を鳴らしていた。

