「――――当たり前!」



俺も笑顔で答えた。


これからも親友として
お前が隣にいるなら


俺だって幸せだ……。



だから……

傍にいろよ、友達として。



どんなに
この想いが届かなくても


お前の幸せは願い続けるから

いつまでも変わらない笑顔を


俺に見せて?




その時、

矢苑の薬指の指輪がキラリと光り輝いた。




あぁ……


最後まで言えなかったな


友達としてではなく
偽りのない、たった一言



『お前が好き』って。






おしまい