嘘つきな彼女Ⅱ



「ねぇっ、蓮!」



止まる気配のない蓮の腕をぐっと引く。



やっと止まった蓮は、私を見るとまた前を向いた。



「帰るって言ってんじゃん」


「ひとりで?」


「さあ」