「平気だった?」 「うーん……たぶん」 石田って、少し怖い。 私が手玉にとっているようでまったくそうじゃないんだ。 お客様と話していればこのあとどういう行動をとればいいか分かるけど、この人だけはそうはいかない。 こうじゃないかと予想してやったことでも裏目に出たり。 そして何より、私に探りを入れているところが怖い。