「あ、ちょっとあってね……」 「お泊まりですか?」 「わっ、痛……」 「図星ですか」 イスに足をぶつけた私を見て、レイラちゃんが笑う。 今日は……そう。 蓮の家にお泊まり。 事前に約束していて、おばあちゃんにも許しをもらった。 経験はなくても、何をするかなんて聞かなくても分かる。 だから少し……いや、かなり緊張している。