先生は手慣れた様子でマンションのオートロックを外し中へ入っていく。 …このマンション、すごい。 超豪華です…。 マンションとは思えないほどの綺麗さ。 床なんて大理石でできてるもん…。 「俺達の家は最上階。 寧々は、高いところ苦手じゃないか?」 「だ、大丈夫だよ?」 「そ。それならよかった」 そう言って私の手を優しく握った。 ……まんまと先生のペースにはまる。 流されていく感じがした。