「いと高き水神よ、我に力を貸し、我に力を示せ!水神鷲『アーグル』!!」
どこからか鷲の声が聞こえた。
アーグルはミリア達の前に現れた。
「うお!使えないヤツだ!!!」
「失礼なこと言うなっ!!!!」
「前自分で言ってただろ!?」
2人が話している時にナイアスはまた『ポセイドンの槍』を作っていた。
「ヤバイ……!!逃げろアーグル!!!」
やはり遅かった。
アーグルの翼に刺さった。
アーグルは小さな光の粒になって水のクリスタルに入った。
「なんもしてないね……。」
「……。ほんとに使えないな。」
「使えないな。」
「ほら今言った!!!自分で言った!!!!」
「グルドうるさい。」
「すいません…。」
「ジンっ!!!!<ストップ>使えるか???」
「……。アレは上級邪魔系魔法だ。自信はないがやってみるか??」
「あぁ。頼んだっ!!!!!!」
ジンは手を合わせた。
「悪魔に近し神よ、我に力を与えたまえ、<ストップ>。」
ナイアスの動きが止まった。
どうやら魔法は成功したようだ。
ミリアは考えていた。
『ナイアウルフ』の力を借りるのは今回は出来ない。
何故なら、ナイアウルフはナイアスに仕えている狼だ。
ザックリ言ってしまうとナイアウルフはナイアスの犬だ。
いつまでもナイアスに忠実であるようにとナイアスのナイアをとってナイアウルフとなずけられた。
そのことをミリアは知っていたため、使うのを諦めた。