「ありがとう、アーグル…。しょうがない、もっかい出すか。」
「ミリア、魔力はまだ残ってるか?」
「無理しちゃだめだよ?」
「大丈夫!!ぎりぎり残ってる。」
「…。じゃあ頼んだぞ。」
ミリアは再び手を合わせた。
「いと高き水神よ、我に力を貸し、我に力を示せ!水神狼『ナイアウルフ』!!」
(ウォーン……)
どこからか狼の遠吠えが聞こえた。
ミリア達の前に来ると立ち止まった。
「また私に力を貸してくれ。…皆。上級じゃなくていいから属性魔法を同時に唱えて。」
「わかった!!」
「らじゃ!!」
「…。承知した。」
ミリアはナイアウルフと目を合わせ頷いた。
「水神よ、我に力を与えよ聖なる水〈アクア〉!」
「炎神よ、我に力を与えよ聖なる炎〈フレイム〉!!!」
「氷神よ、我に力を与えよ聖なる氷〈アイス〉!」
「…雷神よ、我に力を与えよ聖なる雷〈サンダー〉」
ナイアウルフは呪文を唱えてる間に、ハイドドラゴンの喉に噛み付いた。
あの技は『狼水牙』だ。
いろんな魔法がぶつかり、また爆発した。
黒煙が消えるハイドドラゴンが倒れていた。
「よっしゃああああああ!!!!」
「…。勝ったな!」
「水神は後2体だね!!!!」
ハイドドラゴンは小さな光の粒になって水のクリスタルの中に入っていった。
力を貸してくれるようだ。
ハイドドラゴンはかなり攻撃力が高い。
かなりの力になる。
「次は……ライアに向かう…。」
「テンション下がりすぎだな!!」
「頑張ろうっ!!ミリア!!」
「…。分からんな。」
また、あの雷雲大地通らなければならない。
悪夢の再来だ。