「楽しかったね!!…ミリア一回お父さんに会って見たら?」

「うん…。そうする。」

‐ミリア宅‐

「お父さんいる?」

「おぉ、ミリア!帰ってたのか。…!…。その目は…。」

お父さんはミリアをみて驚いた。

「このことについて聞きたいの。」

「そうか…。ずっと言ってなかったもんな、母さんの事。」

「うん…。」

ミリアは俯きながら言った。

「お前の母さんはたしかに闇の民だ。しかもただの民じゃない。父さんと同じ長だった。」

「それって…。歴史でいくと他国を裏切った女性の長ってこと?」

「あぁ、そうだ。だがその歴史は間違っている。母さんは他国の手によって殺されたとあるが、本当はミリアとリンゼを守るために自分の全ての魔力を使って死んだんだ。そして魔物なったんだ。」

「どういうこと?」

「母さんは兵力、権力をもっていながらも他国と友好的にしていた。しかし、何者かによって間違った噂を流され、他国は裏切られたと勘違いしてクーダル国を潰したんだ。」